施工管理の魅力を
現場から伝えたい。
若本 司 WAKAMOTO TSUKASA
ソリューション事業本部中四国支店施工リーダー
2002年 中途入社
※所属部署は取材当時のものです。
私の仕事
図面が形になる際の最終チェック。
施工管理は、一般的に現場監督と呼ばれる業務を担っています。なかでも私が担当しているのは、主に冷凍冷蔵倉庫、食品工場、水産加工工場の冷却設備工事や躯体防熱工事。設計図を基に施工図を描き、施工計画を立て、安全・品質・原価・工程などを管理し、お客さまとの調整を行いながら工事を進めていきます。私たちの仕事は設計・計画したものを最終形にすること。お客さまがこれから20年、30年と、毎日使うものですので、イメージと一致しているか、使い勝手はどうかを、3D図面や現地でシミュレーションするなどしてわかりやすくご説明し、合意を得てから施工をすることがとても重要です。そうやって私たちが最終チェックを行い、確認した小さな一つひとつが、お客さまの心からの満足につながっています。
SO WARMなエピソード
被災地で触れた技術者の熱意。
東日本大震災の翌年、被災地の復興工事が本格的に始まろうとしていたときのことです。当時、復興工事の物件数が多く、とても地元のメンバーだけでは対処できませんでした。そこで私は、志願して復興工事に参加することに。それは、ただただ、大変な想いをされた方々に何かできないかという一心でした。担当したのは宮城県気仙沼市の水産加工工場と冷凍冷蔵倉庫。人もいない、物もない、住むところの確保も難しく、本当にゼロからのスタートという状況でした。しかし、現地スタッフや全国から集まった技術者達が、皆一様に「どうすればできるか」「なんとかしたい」という気持ちで助け合いながら、どうにか工事を進めることができました。約1年半の工事期間を経て無事にお引渡しできたときは、一歩を踏み出すお手伝いが少しはできたのかなと感慨深い想いでした。大変な工事ではありましたが、そのときの一体感や達成感は、今も心に強く残っています。
これからの目標
若手が集まるしくみを現場から。
前職のサブコンで13年、前川製作所で20年以上現場に携わってきましたが、このまま生涯現場を全うしたいと思っています。なぜなら、まだやり残したことがあるからです。それは現場環境を改善し、もっと若手が集まるしくみをつくることです。前川製作所は産業用冷凍機の国内トップシェアメーカーかつ、自社製冷凍機を使用したプラント設備を営業から設計、施工、アフターサービスまですべて行うオンリーワン企業。お客さまと直接話をしながら、より良いものをつくっていける前川製作所の現場は、とても魅力的です。しかし社会の変化もあり、施工管理を担う若手人材を確保は、今後の課題の一つだと感じています。だからこそ、長く働けるしくみを整え、施工管理のおもしろさや、やりがいを感じてもらえる現場環境をつくることが未来につながります。“前川製作所ならできる”そう考え、日々一つずつ取り組んでいます。
MY 1WEEK 1週間の流れ
- WEEKDAYS
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施工期間中は基本的に現場に常駐のため担当現場に毎日出勤
- 8:00 朝礼
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一日の作業内容、流れ、注意点を全体へ周知
- 安全ミーティング…危険箇所と対応策の確認、体調チェック
- 新規入場者教育…初めて入場する作業員に作業概要、危険個所、現場ルール等をレクチャー
- 作業始業前点検…危険箇所や足場、工具を作業前に確認
- 10:30 安全巡視
- 作業手順書、計画書、打合せ通り安全に作業が行われているか、危険な箇所がないか現場を巡視
- 13:00 昼礼
- 作業の進捗、翌日の作業内容を確認し、作業間の調整をする
- 14:00 安全巡視
- 16:50 作業終了確認
- 作業の進捗、片付け・清掃、火気使用作業後の残火の確認
- WEEKEND
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剣道で汗を流す。学生時代以来のリバイバル剣士で現在五段。 六段を取るのが目下の目標
仕事の必須アイテム
15㎝の三角スケールです。新卒の頃から使っていて、当時、図面はすべて手書きだったので仕事において必需品でした。今では図面はCADになり出番は少なくなりましたが、改修工事の時など、昔の手書き図面の寸法確認を行うときにはとても重宝します。新しいものは角がちょっと尖っているんですが、これは自然に角が取れてきて、痛くないのも良いですね。